それから、探偵さんと彼がどうしたのか?
探偵さんは、翌日の調査に備え、3時間の仮眠をとり、その間彼がドア付近で待機。
わずかな物音でも、ドアの覗き穴を除き、対象者の入った部屋のドアを確認。
彼が2時間ほど仮眠をとったところで、対象者が動く。
時間は、6時を少し回ったころ。
顔の見られていない彼が、遅れて部屋を出る。
急いで地下駐車場まで行くと、まだ対象者の車はそこにあった。
あとでわかったことなのだが、対象者が先に支払いを済ませてあげていたようなのだ。
これは、探偵さんが、地下駐車場にあるゴミ箱から、対象者の部屋の領収書を見つけ、その時間からわかったそうです。
距離をおいて、彼が尾行すると、アパート近くのコンビニで、サンドイッチとコーヒーを買った対象者は、そのままアパートへ帰ったのだという。
いったん、ホテルへ車とキーを探偵さんに返しに行き、タクシーでアパート近くに戻ったのが、7時前。
公園駐車場に止めてあった自分の車で近くまで行き、対象者がすでに出かけてしまったかもしれないが、張り込み再開。
30分ほどして、スーツに着替えた対象者が向かった先は、勤め先である会社だったそうです。
さて、探偵さんの方はどうだったのでしょうか?
この時点では、まだ、対象者が誰といたのか、相手は女性だったのかはわかっていませんでした。
ただ、自分はチェックインせずに、部屋に入っていったところから、誰か相手がいることは確定しているし、泊っている部屋から、それがダブルの部屋だということも、ホテルへ携帯から電話して、確定済。
ダブルの部屋に男性同士で宿泊するとは、考えにくいので、相手が女性であろうことまで推測済み。
結局、相手の女性が部屋から出てきたのは、チェックインぎりぎりの10時前。
勤務先への出勤を確認した彼が、探偵さんと合流。
その日、会議が開かれることも確認済みのため、会議を抜け出してまで合流するとは考えにくいので、その日のターゲットを第二対象者である、おそらく女性に切り替えたのだとか。
10時前に部屋から出てきたのは、髪の長い女性。
対象者より、若干若く感じられる年齢の女性だが、とくに若いという印象もなかったという。
フロントに鍵だけ返して、ホテルを出てしまったので、彼にフロントでの清算をまかせ、探偵さんはそのまま尾行調査に。
チェックアウトを済ませた彼は、その後帰宅。
対象者が女性だった。
それを、その目で確認した彼は、調査成功の満足感から、興奮気味に帰ってきてたんですね。 |